作曲者ラフマニノフ自身によるもの、ヴァン・クライバーンによるもの、その他たくさんあります。
その中で私が最も聴いているアルバムは河村尚子の演奏によるものです。
これは圧倒的な情熱を感じます。熱量がこんなにあるのだと伝わってきます。
河村尚子の情熱がたっぷり詰まった演奏は、
熟練した指揮者イルジー・ビエロフラーヴェク(Jiří Bělohlávek)と
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Czech Philharmonic)との共演により、さらに引き立てられています。
情熱が過ぎるとテンポが速くなったり、不要に強調されたりすることがありますが、このアルバムではそういった点も見事に調和され、大きなうねりになって聴き手を引き込んでくれます。
何度聞いても飽きることはありません。
聞き終わると感謝の気持ちでいっぱいになり、「ありがとう!ブラボー!」と叫びたくなるほどです。
ライブ録音の拍手があるため、自分もその場にいるかのように感じられ、喝采を送る気持ちになります。
ジャケットデザインも演奏内容を見事に表現しており、赤い情熱と黒で縁取られた熟練の指揮者とオーケストラが河村尚子の演奏を包み込んでいる様子が描かれています。
以下がこのアルバムの詳細です。
- 曲目:Rachmaninov作曲 Piano Concerto No. 2
- 指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク(Jiří Bělohlávek)
- 管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団( Czech Philharmonic)
- ピアノ:河村尚子
- レーベル:2014 Sony Music International Japan
- 演奏日:2013年10月
- 演奏場所:ルドルフィヌム(Rudolfinum)のドヴォルザークホール
どのような経緯で出会ったかは定かではありませんが、ブラウジングしているときにアルバムジャケットが目に止まり、聞いてみたところ、その素晴らしさに驚かされました。
ぜひ、この河村尚子のラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番を聞いていただきたい。その情熱的な演奏と、熟練した指揮者やオーケストラとの共演に拍手喝采を送ることになると思います。

コメント